パターン認識

  麻雀は、状況に合わせて、素材に基づき臨機応変に適切な判断を下しながら、ゲームを進めていく必要があるのですが、状況をパターンとして認識する必要があります。「こういうときには、こうしたらいいな」の中のこういうときを分類していくのです。これは、最強の方法です。人間の物事の認識パターンとも合致します。
  オセロやチェスの世界では、人間は、もうコンピューターには勝てません。コンピューターの計算能力の向上に伴い、あらゆる場合(パターンを完全に厳密化したもの)の最善手を選択できるようになったからです。人間の場合も、「こういうパターンの時には、こうだな」というような対応をするのですが、コンピューターの方が、よりきめ細かいパターン認識をし、尚かつそれぞれのパターンにおいて、より正確な対応をしている結果です。以前テレビでやっていたのですが、取った駒を使うことが出来る将棋においては、場合の数が膨大過ぎて、オセロやチェスのようには行かないそうです。そこで、コンピューターに、まず多くのパターンを認識させ、それそれのパターンの最善手をあらかじめ入力しておきます。コンピューターの手番において、一番類似するパターンを取り出し、それに基づく最善手を打つということらしいです。そして、近い将来、パターン認識の数、及びそれぞれのパターンにおける正確性で、トップ棋士を越えると言うことです。
  麻雀においては、上記のゲームと違い、相手が3人であることや、偶発性の存在などを考えると、より多くのパターンが存在します。しかし、考え方の方向性は一緒です。より多くのパターンを認識し、それぞれのパターンにおいて、最善手を打つ。これです。
  さて、どうパターン分けするかについて、いろいろ考えてみたのですが、やはり、素材で言うところの前提に含まれる何局、何本場、持ち点、現在順位が基本になると思います。実麻雀の半チャンにおいては、東場は無理なく打ち、南場は、持ち点に合わせて等と言われたものですが、東風戦においては、東1局は無理なく、後は、着順に合わせてと言い換えればいいと思います。もう少し具体的に言いますと、東1は、リードを奪うことを心掛けます。無理して、振り込みすることは避けたいのですが、先行は圧倒的に有利だからです。2局以降は、着順に応じた手作りが必要になります。親が残っているかどうか、着順は何位かをもとに手作りをします。東風荘においては、ラスは避けるべきです。当然過ぎることではありますが、どうしようもない3着や2着は存在します。どうしようもないラスも存在するのですが、それは受け入れるべきものではなく、もがいて、あがいて、ジタバタしてでも避けるものです。オーラスでラスなら、なんでもバンバン行けと言ってるわけではありません。3着目が振り込んで浮上することもありますし、流れれば、1本場で、逆転の手が入るかもしれません。そんなことも含めてジタバタしろと言うことです。ラスは失うものが何もないと言うことです。
最初のパターン分類として、実戦を元に方向性を探っていきたいと思います。「各パターン、どう進める」なんてタイトルで近日公開いたします。

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